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ログハウスってどうなの? Vol.1

ログハウスってどうなの? Vol.1

~マニアックだが大事な話~

[ログハウスは暖かいのか??]

この問いに対し、どのログメーカーさんもしっかりとした回答を出せていないと思う。『木材には断熱性がありますよ~。』程度の説明でにごすから、少し勉強した方であれば断熱材(グラスウール等)との熱貫流率の比較で、通常の高断熱住宅に劣る事は明確。と、思うはずです。日本の断熱基準を決める要素は、ザックリいうと、建物外皮(屋根、外壁等)を構成する断熱材の熱還流率を基準とします。熱還流率(W/㎡h℃)とは、材料を通して “熱の伝わりやすさ”を表す数値です。因みにヴェルデのログで使用される杉材と高性能グラスウールとの熱還流率の比較はこうです。

高性能グラスウール(厚105㎜20K) → 0.29W/㎡h℃
ログ(杉)(厚100㎜)        → 0.87W/㎡h℃
(グラスウールはかなりハイスペック品での比較です)

この場合、数値の低い方=断熱性が良い ですから、ログはグラスウールにトリプルスコアーで負けているという事になりますね。

では、本当にログは断熱性能が低いのか?答えはNOです。
断熱性能を決める要素として熱還流率の他に“熱容量”があります。これは、簡単にいうと材料(断熱材)がどれだけ熱を蓄えることが出来るかを示す数値です。熱容量の大きな断熱材は熱の移動を遅らせることが可能になり、熱伝導率と同等以上に大事な要素です。因みに、こちらの数値比較はこうです。

高性能グラスウール(20K) →  4Kcal/㎥℃
ログ(杉)         → 230Kcal/㎥℃

こちらは、比べるまでもなくログ材の圧勝ですね。熱を蓄える量に,約57倍もの差があります。因みにコンクリートは、440Kcal/㎥℃ありますから、更に熱を蓄える事が出来ます。なんとなくイメージ出来ますよね。
さて、この二つの数値“熱還流率”と“熱容量”、断熱性能値としてどちらも重要ですが、二つの要素のバランスを表す数値として、“熱拡散率”があります。最後にこの数値の比較です。

高性能グラスウール(20K) → 0.009㎡/h
ログ(杉)         → 0.00037㎡/h

如何ですか?この場合、数値の低い方=断熱性が良い ですから、約24倍の性能差があることになります。因みに、コンクリートの数値は、0.003㎡/h です。いくら、熱容量があっても、熱還流率が悪ければ断熱材として機能しないことが分かります。バランスが大事なんです。

以上、いろいろ書いてきましたが、気密性能等の他の要素も出てきますから、一概に ログハウス最高!! というつもりはありませんが、ログハウス 実は断熱性はイイのです!!

真横に雪が積もっている環境でも快適な空間を実現。
キッチンも棚をオシャレに組みやすく使い勝手とデザイン性の両立を。
バルコニーも暖かみある雰囲気に。
「ログハウス」OPEN HOUSE開催!!

開催日時
12/15(土)10:00〜17:00
12/16(日)10:00〜17:00
12/17(月)17:00〜20:00 ※ナイトセッション
会場
鶴岡市羽黒町荒川地内(県道47号線沿い)